なんでも「スマートロック」とやらがいいらしい。

スマートロックとは、スマホやICカード、指紋などで玄関の鍵を開け閉めできるシステムのことだ。先日公開された記事の中でも、スマートロックがいかに便利で素晴らしいかが書かれていた。

妻が欲しがっているので導入してみようかと思うのだが……ひとつ気掛かりな点が。我が家の玄関ドアは鍵が2つの、いわゆるダブルロックドアである。果たしてスマートロックを取り付けられるのだろうか?

・鍵が2つでも設置可能?

こちらは先日、スマートロックの記事を書いていた耕平記者の自宅玄関ドア。おそらく誰もが想像するドアの形状だと思うが……


一方、我が家の玄関ドアはダブルロックで、一般的なドアノブではなくレバーハンドル型となっている。このタイプでもスマートロックを設置することは可能なのだろうか?


今回、Amazonから特別に提供してもらったのは「SwitchBot(スイッチボット)」という海外メーカーのスマートロックだ。Amazonでも人気のシリーズである。


1ドア2ロックに対応しており、本体2個と指紋認証パッドがセットになっている。価格は送料込みで税込2万7372円だ(2025年6月1日時点)。なかなかのお値段……! これで微妙だったら最悪だけど、本当に大丈夫なのか。

▼【セット買い】スイッチボット ロック 指紋認証パッド 1ドア2ロック

Amazonで27372円



※記事中のリンクよりご購入いただくと、一部がロケットニュース24に還元されることがあります。


・準備編

3タイプのサムターン(施錠のためのつまみ)アダプターが同梱されているので、自宅のドアロックに合うものを選べる……の・だ・が。


困ったことに、我が家のサムターンは特殊タイプだったらしく……


仕方がないので、「スイッチボット」の公式サイトにて特殊サムターンホルダーを購入した(税込980円×2個)。スマートロックにするのも楽じゃない。



それでは作業に入っていこう。縦長のレバーハンドル型でも、ロック本体を横向きにすれば取り付けられるらしいが……


え、無理じゃない? と思いきや……


ドライバーで高さを調整できた。なるほど。


土台に貼ってある両面テープをはがし、そのまま2分ほど押し付ける。


同様に下側も取り付けたら……


設置完了だ。加えて、ドア枠に付属の磁石を両面テープで取り付ける必要があるが、木製なのでマスキングテープの上から貼り付けた。ドアの開閉を検知するためだそうだ。


続いて今度は指紋認証パッドの取り付け。


付属のネジ、あるいは両面テープを使うとのことだが、ネットで調べたところ、マグネットを使っている人がいたので真似させてもらった(別売り)。


使用したのはこちら。で……


仕上がりはこんな感じだ。

・盗難の可能性について

一度取り付けたパッドを外すとアラートが鳴る。このアラートはアプリからでないと止めることができない。そもそもパッドはアプリで管理しているため、それだけ盗んでも意味はないと思われるが……。

とはいえ、盗もうと思えば盗めないこともない。これはスマートロックに限らないが、気になる人は購入前に検討した方がいいだろう。


さて、今しがたフライング気味に書いてしまったが、ロック本体や指紋認証パッドといったデバイスは、すべてアプリ上で管理を行う。まず本体2つを「ツインロックモード」という機能で連携させ……


続いてパッドに指紋と暗証番号……


そして、付属のカードを登録する。


もちろん指紋や暗証番号は、家族がそれぞれのアプリから設定可能だ。指紋は右手の親指や左手の人差し指など、一人で複数登録できる。さあ、それではさっそく開錠してみるぞ……。


ピッ!


うおおおおおおおおお!!

・便利すぎて感動

耕平記者も似たことを書いていたが、リュックから鍵を取り出し、2カ所の鍵穴にそれぞれ差し込んでロックを外す……。これら一連の作業が文字通り “ゼロ” になることが、こんなにも清々しいとは!



鍵を使う場合、差し込んでから開錠するまで、どんなに早くても各2秒以上。つまり、トータル5秒近くかかるのに対し……


指紋認証だと、大げさではなく体感1~2秒だ。閉める場合は施錠ボタンを押すだけなので、マジで1秒かからないぞ。もちろんオートロックにすることも可能だ。


スマートロックを設置してしばらく生活してみたが、特に買い物帰りの便利さは筆舌に尽くしがたい。こんな革命的な装置を、なぜもっと早く導入しなかったのか?

調べてみたところ、コロナ禍をきっかけにスマートロックの普及は一気に加速したらしい。つまり、設置するチャンスは約5年前からあったということだ。



・大後悔

なんだろう……いま私(あひるねこ)は、人生を5年間無駄にしたような感覚に襲われている。QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を爆上げするガジェットは世の中にたくさんあるけども、個人的にスマートロックはその最高峰。

もはやかつての自分に戻れる気がしないという意味では、実に危険な代物である。

参考リンク:Amazon「SwitchBot ロック 1ドア2ロック」
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:SwitchBot(iOS)

▼スマートロックは電池式なので、外出中に電池切れで開錠できなくなる可能性もゼロではない。鍵自体はバッグに入れておくなどして、常に携帯した方がいいだろう。