たいぼうの新連載! 「コンビニにある商品だけでチャーハンを作ってみる」の時間がやってきたぞ!


記念すべき第1回目は、埼玉奥地の「100万円の古民家」へ行く途中にあるセブンイレブンが舞台。


実は事前に下調べは済んでいて「これなら間違いなくイケる」との判断だった。購入したのは以下の通り!


【材料】

サトウのごはん(大盛り)
しっとり焼豚切り落とし(110g → 思い切って全部使用)
きざみ青ねぎ(40g → 半分ほど使用)
こだわり新鮮たまご(2個使用)
味付塩こしょう(適量)
味の素(適量)
特選丸大豆醤油(ごく少量)
キャノーラ油(適量)


【秘密兵器】

そして今回のために用意したのが、一般的なカセットコンロよりも火力が高いハイカロリーなカセットコンロ「イワタニ カセットフーBO」である。

その威力は、カセットフーシリーズ最強火力の4.1kW(3500kcal/h)!

▼カセットコンロ「イワタニ カセットフーBO」

Amazonで8300円
※価格は2025年6月3日時点



※記事中のリンクよりご購入いただくと、一部がロケットニュース24に還元されることがあります。

イワタニ以外も含めた一般的なカセットコンロの平均出力が2.9kW〜3.5kWなことを考えると4.1kWは、“炒飯専用カセットコンロ” といっても差し支えないほど潤沢な火力。


イワタニのカセットガスも大量に仕入れたし、こいつぁ素晴らしいチャーハンができそうだぞ! ちなみに今回の商品もAmazonが提供してくれた。毎度ありがとう〜!

▼イワタニのカセットガス 12本組

Amazonで3190円
※価格は2025年6月3日時点



【作り方】

その1:チャーシューを刻む。半分ほどにしておこうかとも思ったが、メインの具がチャーシューだけなので、チャーシューメンならぬチャーシューハン的な仕上がり(特徴付け)を期待して全部入れることにした。


その2:一方、ネギは半パック(20g)ほどにしておいたが、全部入れてしまっても良かったかもしれない。


その3:たまごは豪勢に2つ使用してみた。


その4:そして出ました「サトウのごはん」。メーカーである「サトウ食品」の公式ページに「チャーハン」レシピが載っているほど、サトウのごはんはチャーハンに適しているらしい。なお、レンジしないでそのまま使うのがサトウ流。むしろアウトドアでは好都合だ。


その5:準備が整ったら東京から持参した愛用の中華鍋に油をひいて、


その6:たまごをドン!


その7:固まらないうちにサトウのごはんもドン!


その8:まぜて、まぜて……


その9:チャーシューとネギを投入し、


その10:塩コショウと味の素を適量パッパ。


その11:炒めに炒めて、最後に鍋肌に沿わせながら醤油を垂らして香ばしさを加えたら……


大自然のなか、

\(^o^)/ ハイ完成! \(^o^)/



──して、そのお味は……


……まあ、なんだろう。手作り感が強いチャーハンというか、いわゆるひとつの「家庭のチャーハン」と言うか。


まずくはない。まずくはないが、連載「詐欺師のレシピ」に登場するハイレベルな異国チャーハンと比べると、その差は2段階、3段階ほど落ちてしまう。


ほんと、いわゆる、土曜日の昼にカーチャンが作ってくれるチャーハン(カーチャンチャーハン)なテイストなのだ。


そして私は、こうなった原因、ならびに、さまざまなサイトや書籍やメディアで昔から延々と語られている「パラパラのチャーハン」について思いを巡らすに至った。


まず今回の古民家チャーハン(仮)は、パラパラどころかベチョベチョだった。「サトウのごはんのレンチンなし」なのにベチャベチャだ。


一方、自作チャーハンに凝りだしてから、私はチョイチョイと「米」を変えていった。それこそタイ米を使っていた時期もある。


しかし今は「カルローズ米」こそが最適解であることがわかり、安価な米を求める目的ではなく「チャーハンを作るため用にカルローズ米を仕入れる」ほどに。

火力とか、「炊き立てのごはん」や「洗ったごはん」「冷メシ」、卵をどのタイミングで加えるか等の「パラパラになるためのテク」は星の数ほど語られているが、今はもう、いつ作ってもパラパラ炒飯になるようになった私が思う結論は、


とにかく、ごはん


であると思うのだ。中華料理のプロなら日本のふっくら白米でも上手にチャーハンを作ることができると思うが、素人となると、そうはいかず。


そこで私が行き着いたのが、先述の通り「カルローズ米」であり、これはもうほんと、「チャーハン専用米」と売り出しても良いほどチャーハンとの相性はバツグン。


ごはん以外にも揃えておきたいものはある。その1つが火力。今回のカセットコンロは、店や家のハイカロリーには負けると思うが、カセットコンロ部門ではナンバーワンかと思われるのでクリアできている。


あとは道具。これまた私が長いこと愛用しては連戦連勝、そして愛情を込めて育て続けている「山田工業所の中華鍋」ならびにお玉なので問題は無いだろう。


となると今回の敗因(?)は、やはり米、ごはんなのだ。決してサトウのごはんがダメなわけではない。レンチンしたら、ふっくらおいしいごはんが楽しめる最強の商品だ。


しかしチャーハンを作るとなると、「レンチンしない」以外に、もう1手間何か必要になるかな……と思った次第。


それが「水洗い → 乾燥」なのか、それとも「最初からTKG状態にして鍋に入れる」なのか、今のところ答えはわからないが、家炒飯から「店レベル」まで持っていくには、何度かの研究が必要になるなと強く感じたのであった。

次に私が古民家に行く際、また同じ企画をやるかどうかはわからない。「サトウのごはん」でもう一回! という気持ちになったら連載第2回に挑戦したいが、もしかしたら家からカルローズ米を持って行ってしまうかもしれない。

それほどまでに、今回作ったチャーハンの、ある意味「失敗」は、しばらくの間(特に詐欺師のレシピで)連戦連勝であった私には、かなり苦い結果になってしまったのであった。


なおチャーハンの味は、入れすぎたチャーシューに引っ張られたのか、なぜか甘めだった。


【つづく】


参考リンク:Amazon「イワタニ Iwatani 岩谷 カセットフー BO- ケース付 カセットこんろ 防災 日本製 CB-AH-41N」、「岩谷産業(Iwatani Sangyo)イワタニ カセットガス 専用ボックス入り 12本組 CB-250-OR-12BOX
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

▼100万円の古民家

▼食べた直後のリアクションがすべてを物語っている。映像はウソつかない。

【ハイレベルすぎる「詐欺師のレシピ」のチャーハンたち】