Wikipedia(ウィキペディア)といえば、ハンパない情報量が掲載されていることで有名だが、一方でハンパない “寄付してアピール” をしてくることでも知られている。では、その “寄付してアピール” に応えてみたら どうなるのだろうか?

──と気になって、実際に寄付をしたのが2017年9月のこと。それから2021年までの5年間、私は毎年Wikipediaへ寄付をし続けた。しかし2022年は「もういいかな」となったので寄付をストップ。

それから2023年も2024年も寄付していないにもかかわらず! 今年2025年も寄付催促メールが来たのである。中身を見てみると……なんだこれは?

・基本的に内容は同じだが……

ざっくり言うと、今年の寄付催促メールも内容自体はこれまでと同じ。


「Wikipediaは非営利団体で、寄付で成り立っています。何年か前に寄付してくれたあなたは特別な存在です。今年もよろしく」という感じ。

ただ、2025年版は今までになかった(少なくとも私は見たことがなかった)新手法も登場していた。


・内部で配置転換?

まずメールをパッと見て気づいたのは、2024年まではメールで紹介されているのが男性(ジミーさん)だったのに対して、2025年版は女性(サラさん)になっていること。


Wikipediaの内部で配置転換的なのがあったのかもしれない。それに伴って、細かい内容が変わっている。

たとえば、2025年から「ご寄付継続カード」というものが登場しており、カードからも寄付のページへ飛べるようになっている。


そういえば、以前は寄付するとメダルっぽいのが貰える仕組みだった。あれは終わったのだろうか?


よくわからないが、とにかく2025年からは寄付カードがスタートした。



・1番ビビったポイント

さて、上で挙げたポイントはパッと見で気づく違いだが、何より大きいのはメールからの飛び先である寄付ページであろう。2025年版はなんと……



年間サブスクの欄が登場しているのだ。

しかも、わざわざ「私たちの使命を長期的に維持で⤴︎きます」という文言を年間寄付の欄に添える工夫まで。


ポイントは「維持で⤴︎きます」のところで、サイトのデザインを崩してでも年間サブスクに誘導しようという熱量が感じられる。

その気合いが怖い……と感じるのは私だけではないだろう。



・正直なWikipedia

まぁもちろん、寄付は強制ではない。イヤならしなければいいし、日頃お世話になってるな〜と思えばすればいい。

ただ寄付する場合は、催促メールの熱量がすごいことは頭に入れておいた方いいだろう。

ちなみに、これまで何度かお伝えしているが、何年か前から寄付催促メールをストップできるようになっている。さすがに、配信停止ができない寄付催促メールは評判が悪かったか。

実際に調べてみると、Wikipediaの寄付催促に関しては利用者からウィキメディア財団のメーリングリストに「うざい」と抗議の声があがったそうだ。

さらに、「そもそも支出が毎年膨れあがっていることに問題はないかという指摘」があった……とWikipediaに書いてあるから、詳しく知りたい人はそちらを参照にしていただきたい。現場からは以上だ。

参考リンク:Wikipedia「寄付のお願い
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼2025年版のメールタイトルはこんな感じ。タイトルは丸くなったと思って読み進めたら……年間サブスクかよ!!